このエピソードでは、ホストの所と妻の聡子による夫婦雑談、移住エピソード第3弾としてドイツでの第一子妊娠・出産体験が語られます。2019年末に妊娠が発覚し、直後に世界を襲ったコロナ禍という特殊な状況下での海外出産となりました。
妻がドイツでの出産を決めた大きな理由の一つは、ヘバメ(助産師)による手厚いサポートが健康保険で無料で受けられること。助産師は妊娠初期から出産後まで、自宅訪問や検診、人によっては英語での対応も可能で、夫婦にとって大きな支えとなりました。また、助産師が主催する出産準備コースでは、同時期に出産を控える他の国際的な家族との貴重な交流が生まれ、コロナ禍における孤立感を和らげる助けにもなりました。また、妊婦の妻を支えるために、コロナ直前に夫がインドに妊婦/マタニティヨガ(産前/産後ヨガ)を習いに行くというエピソードも。
妊娠後期には逆子が発覚。逆子の中でも高リスクなものだったため、自然分娩や逆子を回す施術は断念し帝王切開が推奨されます。しかし、助産師の「帝王切開でも子供が自分の誕生日を決める選択肢もある」という助言を受け、陣痛が来るまで待つことを選択。その相談を出産予定の病院としようとしていた矢先に破水し、緊急で救急車を呼ぶ事態に。最寄りの病院での検査を経て、出産希望の病院へ再搬送され、無事に帝王切開で出産しました。
コロナ禍の病院ルールにより家族ルーム滞在中は、退院まで夫も一切病院から出られないという異例の経験も。退院後は二人とも育休を取得し、夫婦で子育てをスタートさせました。ドイツの出産システム、特に助産師の役割の重要性、そしてコロナ禍という予期せぬ状況が重なった海外での出産という、貴重でリアルな体験談です。日本での出産経験はないものの、ドイツならではの考え方や制度が語られています。

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