阿部竜太さんのエピソード3回目、いよいよ最終回です。今回は、日本・韓国・ドイツという3つの国で製造業の現場を経験してきた阿部さんに、それぞれの国での「技術」「文化」「働き方の違い」についてリアルなお話を伺いました。
大学では機械工学を学びながら、フランスへの研究留学にも挑戦。英語による議論や多国籍なチームでの研究活動を通じて、自らの視野と自信を広げていきました。卒業後は日本の製造業に就職。現場に飛び込み、日本の職人文化や品質へのこだわりを肌で感じながら働く日々からキャリアが本格的に始まります。その後、韓国の製造業にも挑戦。現地の優秀な技術者たちと肩を並べて仕事をするなかで、スピード感とリスクを取る姿勢が根付いた「若い企業文化」に触れ、衝撃を受けます。そして次の舞台はドイツ。阿部さんは現在、ベルリンを拠点にグローバルな製造業に携わっています。ヨーロッパならではの環境規制や持続可能性の要請の中で、日本とは異なる価値観や技術開発の方向性を日々向き合っています。
これら複数の国と現場を経験して見えてきたのは、それぞれの「違い」だけではありませんでした。どの国にも共通していたのは、“モノづくりへの誇り”と“信頼関係を土台にした現場文化”。国や制度が異なっても、現場レベルでは「良いものをつくるために、人と人が信頼し合って働く」という姿勢が共通していた――その気づきこそが、阿部さんが見つけた“本質”でした。
阿部さんがアジア・ヨーロッパを渡り歩くなかで感じた、“技術”と“文化”、そして“未来”への展望をたっぷり語っていただきました。ぜひお聴きください!


阿部 竜太

ゲスト:
ドイツ・ベルリン 在住3年目 製造業開発職 阿部 竜太

二児の父。SF小説・映画好きが転じて飛行機、鉄道、車の機械が好きです。産業革命前後の歴史にはまっていて、ベルリン近郊の遺構を訪ねて関連本、資料読むのにはまってます。


ゲストQ&A

移住全般について

移住先はどこですか・どこでしたか?
ドイツ ベルリン
その場所を選んだ理由はなんですか?
仕事、環境、あこがれ。
いつから移住先に住んでいますか・いましたか?
2023年6月頃
いつまで移住先に住む予定・住んでいましたか?
未定。
いままでの海外遍歴を教えてください
11歳までマレーシア、大学院の時にフランスに短期プロジェクトで留学、仕事で韓国、アメリカに短期出張。旅行は東南アジア、ヨーロッパ、アメリカ。
移住前の英語・現地語のレベルはどうでしたか?どうやって勉強しましたか?
英語は母国語。日本語は中学生からスタート。
なぜ海外に移住したかったんですか?
異文化を楽しむ。子供に多文化視点を受け継ぐ。自分自身のアイデンティティ探し。
どうやって移住を実現しましたか?
転職。
海外移住してよかったことはなんですか?
上述の目的に向かっている。自分らしくいられる。
海外移住して大変なことはなんですか?
大変なことはそこまでない。だいたいは適応した。
将来的に他の国への移住も考えていますか?また、それはどうしてですか?
アメリカ、マレーシア

仕事について

職業は何ですか・何でしたか?
電池業界のプロセス開発エンジニア
職業の種類を教えて下さい
現地就職(現地企業)
どうやってその仕事を見つけましたか?
募集要項を調べて
海外で働いてみてよかったことはなんですか?
若い人と働ける。よく言えば新しいことが怖くない。
海外で働いてみて大変なことはなんですか?
あまり大変なことはない。大なり小なり、似たようなことが多い。信頼の取り方が出身国、業界によって違う。
日本でやってきたことで、海外でも役に立ったと感じる経験やスキルがあれば教えて下さい
ロジックの詰め方。整理。気遣い。ジェネラリストな視野。ポリバレント。
逆に、日本でやってきたことで、海外では役に立たなかったと感じる経験やスキルがあれば教えて下さい
ノーコメント。
海外でキャリアを構築する上で特に意識していることがあれば教えて下さい
優秀な人を見つけ、一緒に仕事できるように頑張り、近くで技を盗む。
将来的に日本に帰国し働くことも考えていますか?
古い習慣が改善されたら。

子育てについて

海外で出産しましたか?
いいえ
子供の人数と年齢を教えてください
4歳、2歳
海外での子育てについて、どのように感じていますか?
個を認めて長所を伸ばしてくれる。多言語環境に慣れる。

学校について

どういう学校に通っている・いましたか?
研究所
何を勉強していますか・いましたか?
流体力学
なぜ海外で学校に通うことにしたんですか?
機会があったから。
海外で学校に通うことでよかったことはなんですか?
自分を試せた。環境を見れた。
海外で学校に通うことで大変なことはなんですか?
学ぶ以外の生活を整えるなど他の学生よりハンデを負う。
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